「基本情報技術者試験」 勉強法、難易度など解説。

基本情報技術者試験はIT系の入門的な立ち位置にある試験です。大学生などでIT系の道に進みたい人はぜひ頑張ってみてください。

基本情報技術者試験とは?

基本情報技術者試験とは、自身がITエンジニアの基礎知識があることを証明する資格になっています。

情報処理推進機構であるIPAは基本情報技術者試験をとった人の業務と役割について以下のように公表しています。

基本戦略立案又はITソリューション・製品・サービスを実現する業務に従事し、上位者の指導の下に、次のいずれかの役割を果たす。

(1) 需要者(企業経営、社会システム)が直面する課題に対して、情報技術を活用した戦略立案に参加する。

(2) システムの設計・開発を行い、又は汎用製品の最適組合せ(インテグレーション)によって、信頼性・生産性の高いシステムを構築する。また、その安定的な運用サービスの実現に貢献する。

簡単に訳すと話し合いに参加できて、上司の指導を理解して仕事をすることができるということだと思います。

基本情報技術者試験を持っている状態で上司の指導を理解できるようになり、仕事ができるようになるので IT系の入門的な試験なのだと思います。

情報処理技術者試験

出典 : IPA 情報処理推進機構

基本情報技術者試験は国家資格のうち情報技術者試験という区分に含まれています

基本情報技術者試験と似た内容で簡単なものでITパスポートがあり、難しくなったもので応用情報技術者試験があります。

もし応用情報技術者試験も受ける予定なら、互換性があると思うので応用だけとっても良いと思います。

試験内容

試験は午前試験と午後試験があり、両方合格しなければいけません。

また午前試験、午後試験は昔の名残から午前・午後の名称なだけなので、午後問題を午前に受けることもできますし、午後を先に受けて午前を別日に受けることもできます。

午前試験

項目 内容
試験時間 150分
試験方式 CBT方式
出題形式 四肢択一式
出題数 小問 :80問
出題分野 ストラテジ系(経営全般) :20問程度
マネジメント系(IT管理):10問程度
テクノロジ系(IT技術):50問程度
合格基準 6割以上で合格(一問ずつの配点は同じ)

午後試験

項目 内容
試験時間 150分
試験方式 CBT方式
出題形式 長文問題
出題数 11問出題の内5問選択
合格基準 6割以上で合格
問題番号(回答数) 内容 配点
1(1) 情報セキュリティ 20点
2~5(2) テクノロジ系(ハードウェア・ソフトウェア、データベース、ネットワーク、ソフトウェア設計)から3問
マネジメント系(プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント)とストラテジ系(システム戦略、経営戦略・企業と法務)から1問
各15点
6(1) データ構造およびアルゴリズム 25点
7~11(1) ソフトウェア開発(C 言語、 Java 、 Python 、アセンブラ言語、表計算ソフト)で各1問 25点

CBT方式

試験の中で特徴的なのが、CBT方式をとっていることです。IT系の試験だからなのか筆記試験ではなく、パソコンを使用して問題を見て答える方式となっています。

紙を使ってはいけないというわけではなく、会場で白紙とペンを渡されます。

CBT方式のメリットとしては、受けてすぐに採点結果をメールで送られることです。ですがデメリットとして問題を読むのが慣れてない人は大変だと思います。

午前試験では楽かも知れませんが、午後試験では長文をパソコンで読まないといけないため問題文に直接書き込むなどはできません。

慣れておかないと試験中にストレスがかかるので、勉強する時はパソコンでやったほうがいいと思います。

取得することのメリット・デメリット

資格的なメリットであったり、金銭的なデメリットなど個人的に思う部分も多くありますので一意見として見てください。

メリット

ITについて幅広い知識とマネジメント系、テクノロジ系の社会人として必要最低限の知識が手に入る。

学生よりも社会人にいいと思うのが、そこまで難しい問題ではないため試験対策勉強をする時間が少なく済むこと。

昨今では、ITパスポートの取得を従業員に推奨している会社もちらほら見ます。ITパスポート取得者を求めるような企業は少ないと思いますが、持っておいて損はないと思います。

デメリット

IT系の業務に関して言えば問題が簡単故に資格としての効果は薄い。

値段が高い。この資格を持っていることでその値段以上の利益を上げれるのか疑問に思います。勉強だけして取らないのも一つの手だと思います。

勉強方法

過去問道場

勉強方法について、個人個人のやり方はあると思いますが過去問道場を押したいです。過去問道場では過去問、解説があり本番と環境が似ているので過去問道場で自分の実力を図りながら勉強することを薦めします。

ただ過去問をやっているだけでは試験には受かると思いますが、試験範囲の全てを網羅することはできないので、全範囲をやりたい方や満点を取りたい人は本を買ってもいい思います。

まとめ

基本情報技術者試験は知名度が高く、難易度が少し優しい国家資格の一つです。

少し優しいと言っても一夜漬けで解けるほどではないですが、しっかり準備をすれば大丈夫だと思うので頑張ってみてください。